なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
在宅看護で母を看取ってから三度目の母の日。
思い出すのはバリバリ働いていた時の母の姿。
介護は先を見通すことができずブルーな気持ちになってしまう。
でもいま、私はあの時のつらいきもちを思い出すことはまったくない。
今は愛情たっぷりに育ててくれた母のピカピカの自転車を買ってくれたときの笑顔。
写生会で入賞したときの笑顔。
受験で合格発表を大喜びしたときの笑顔結婚式の時の笑顔。
そして約1年、いつも私の手からスプーンで食べていたのに。
自分の弟の来訪。まさに最後の晩餐となった亡くなる1か月前、好物のお寿司を自分の手でたべて、「私ファンデーションを明日買いたいわ。お化粧しないとおかしいもの」とにっこりした笑顔。
走馬灯のように、母の笑顔しか浮かばない。
フランスでは芍薬の花をブーケにするらしく、花の生涯を生き抜いた母の仏前に供えた。
そんな母から今朝「熱海行き新幹線56分に乗らないと私と会えないわ」とささやかれた。56分に乗ると母に会えるのか・・・・ああ、母に会いたい。
大曾根惠
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