先日、夫に珈琲を入れる度に１００円を貯金箱に入れていたら、３万円貯まったことを書いた。友人に話したら、３００杯入れたってことだね！と驚かれた。

そうか、改めて３００杯という数字にされると、インパクトがある。ちりも積もれば山となるとは、このことである。

「１００円が３万円」以外にも、人生においてチリツモ経験は様々あるだろう。資格試験で合格するためには、日々の勉強時間のチリツモが必要だし、料理下手なひとが料理上手になるためには、たくさんの失敗から学ぶという経験のチリツモが必要。スケールの大きなものだと、以前、映画『ショーシャンクの空に』を観たが、冤罪で刑務所に入れられた主人公が脱走したのは、独房の壁に貼られたポスターで隠された穴（主人公は約２０年間、ハンマーで掘りつづけた！）からだったっけ。

チリツモは、新たな世界へと連れていってくれる。春一番も吹き、これからどんどん春めいてゆく。春とは始まりの季節だ。何か新しいことを始めてみるのもいいだろう。チリツモして、新たな扉を開けよう♪

檀　ままこ