トップページ ≫ 文芸広場 ≫ たぁ坊のひとりごと。「マタニティーマーク」
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満員電車の中で座っていた女性が、自分の前で吊革につかまって話をしている二人の女性の間から手を差し伸べ、二人の後ろに立っている女性に自分の席を譲った。立っていた二人の女性はなぜ自分たちの後ろの人が席を譲られたのか?不思議そうな顔をしていた。
譲られた女性が恐縮そうに頭を下げ席に座る。彼女の手提げについているキーホルダーに気付き納得した。彼女の手提げにはマタニティーマークのキーホルダーが付いていたのだ。心が和んだ瞬間だった。
素敵なことだなと感心していたが、マークを付けることは、安全を確保でき、もしものときに適切な処置が出来るなど利点ばかりではないそうだ。電車等では席譲って下さい!といってるようで・・・とか同じ女性から嫌がらせを受ける、マークを悪用する女性がいるので付けづらいなど付けることをためらっているマタニティーさんもいるという。
一人の身体ではなく、尊い命を守っているマタニティーさん達が安心してマタニティーマークをつけられる世の中であってほしいと心から想った。
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