トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第1章子育て方針のタブー(11)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~子どもが何に興味をもっているか知らない~
小学校高学年になると、「自分が興味をもったこと」については途方もなく詳しくなるものです。
たいていはゲームや芸能人の話しだったりしますが、興味関心を自らもったことであれば、彼らはどこまでも積極的に、貪欲に知識を獲得していきます。
大人から見れば「なんの役にも立たないムダ知識」のほうが多いものですが、それがゲームであれ趣味であれ、「彼らが自発的に獲得した知識」を頭ごなしに否定することは賢明ではありません。度を越さない限りは(睡眠時間・勉強時間がなくなるなど、生活に支障が出るのはいけません)、みまもってやりたいものです。
ただし、親として気をつけておきたいことがあります。一つは情報の偏りです。かっての情報収集ツールは主に紙でした。紙の情報には「求めている情報以外のことが勝手に目に入ってくる」という利点があります。「紙の辞書と電子辞書」の違いにたとえると、「辞書」という単語を調べたとき、他にも「地所」「自書」「自署」など、同音異議語がたくさんあることに興味を覚える子どもは多いものです。
対して現代の情報収集ツールは、インターネットがメインです。これは「求める情報にダイレクトにアクセスできる」利点をもついっぽうで、それ以外の情報が目に入らないデメリットをもち合せます。知識を貪欲に吸収する小・中学生の時期には、
できる限りさまざまな情報に数多く触れる
ことが大切ですから、インターネットばかり使っているようなら、親がバランスを整える必要があります。
次に、子どもが感心をもっていることの中味のチェックです。
・この年代してはあまりにも幼稚なものではないか
・この年代にはまだ早い・表現のきついものではないか
など、外観だけではわからない事柄についても確認しておきましょう。
子どもの興味・関心との接し方は「否定せず・過信せず」が基本です。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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