埼玉県出身や在住のアーティストにフォーカスした展覧会「ニュー・ビジョン・サイタマ」が、埼玉県立近代美術館で開催中だ。
　
　今回で４回目となる企画であり、近代美術館の学芸員７人がそれぞれの視点から、いま最も注目するアーティストを１人ずつ取り上げるという趣向だ。
　
　今回取り上げられたアーティストの作風は、それぞれ独自性が非常に高いと感じられるもの。石を割り出して組み合わせ太古の空気感を発散させていた樋口恭一氏の作品群、シャボン玉の泡に映り込んだ万華鏡のような風景をモチーフにした秋元珠江氏をはじめ、表現手法もテーマも７人７様。
　　
　出品作家は、樋口恭一、秋元珠江、市川裕司、塩崎由美子、榮水亜樹、荻野僚介、町田良夫。展覧会は３月２１日まで。出品作家と学芸員によるギャラリー・トークは、２月１２日に樋口恭一、秋元珠江、榮水亜樹、２月１９日に塩崎由美子、町田良夫、３月５日に市川裕司、荻野僚介。各日15～16時。

樋口恭一《閈 第13番》2008年/黒御影石、鉄粉の腐食による彩色

秋元珠江《１ミクロン（葉の線）》2010年／インクジェットプリント

市川裕司 参考図版《archeocyte》 2010年／方解末、典具帖紙、 スチール、アクリル板／写真撮影:末正真礼生、写真提供:コバヤシ画廊

　

 “New Vision Saitama 4”
http://www.momas.jp/3.htm