トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 埼玉の余話 2012.4.6
コラム …埼玉の余話
国民新党の党首でもあり、オーナーでもある亀井静香氏が解任された??茶番だ。お家騒動にしろ内紛にしろ、馬鹿馬鹿しさと、愚かさで呆れ果ててしまった。そもそも、この党には綱領も規約もない。なのに何故、党首が解任されるのか。亀井氏が嫌だったら、離党すればいい。というか、その道しかない筈だ。さりとて、離党はできない。何故なら、離党して新党をつくれば、野党から民主党が攻められる。「一体、どの党と連立しているのか。これでは審議に応じられない」と。よく考えてみればいい。民主党と国民新党が連立を決めた時の条件の一つに、連立している間に消費税のアップはしないとしていたではないか。民主党は政権をとって以来、ことごとく公約を破ってきた前科だらけの党だ。だから前科慣れして、公党間の約束も平気で破った。その点についても、マスメディアの切り口は話にならないほど鈍い。マスメディアもまた、民主党の体たらくぶりに毒されてしまって、ペンがさびついているとしか思えない。今の政治に一番足りないのは、信義とか、信頼という、人が生きていくうえで最も大切な道義心だ。今回のドタバタ劇であと一つ醜く映るのは、権力の蜜への執着ぶりだ。自見とかいう政治家も、よほど大臣の椅子が心地よかったに違いない。下地とかいう方も、幹事長のポストで、テレビにでまくって、よほど権力の快楽が強烈だったのだろう。そもそも、国民新党は亀井さんの迫力だけで存在しており、党自身はひたすら下り坂をすべっていく党だったことをもっと真面目に受け止めるべきだ。ひょっとすると、解任?された亀井氏は、もっと大きな海を泳ぐ亀に化ける可能性すらある。政治とはそんなものだ。