トップページ ≫ 文芸広場
文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
新着記事
-
- 春2(2017年04月21日)
-
今年はずっと桜を見ていた。 硬い硬い蕾から少しづつ少しづつ少しづつ。 日本人は桜と富士山が大好きだ。富士山は増やせないのでどんどん桜を植える。色々な種類の桜を植えるので、北に追いかけて行かなくても桜を長い間楽しめるようになってきた。葉桜と言えば花びらの散った木を思わせるが、少し遅れて八重桜や山桜の様に葉も花も魅せる桜も増えた。天気予報ならぬ開花予報ま…
-
- 間・・・そこにあるもの(2017年04月20日)
-
ひとの間と書いて人間 紛れもなく私 人間である ときの間と書いて時間 私が生きている針が動く そらの間と書いて空間 空と私のこの間の場所で 桜が咲き 舞い 散っていく・・・ 哀しいのか 生きるために必然なのか 桜を眺めながら 人間であることを歓び 人間であることの時間を慈しみ 人間であることの空間を愛する 間・・・あい…
-
- 散る桜 かさなる涙(2017年04月19日)
-
桜の散る花に見送られ あなたは遠くへ逝きました あなたが天国へ昇る階段を 散るはなびらがつつむように舞いあがる 苦しさも哀しさも全て胸のうちに秘めて 笑顔のあなたが浮かびくる その胸のうちをはかりしることは できない私 雨水に散った桜も重なるように涙雨 二人で旅した思い出をたどりたどってまた涙 …
-
- 桜とジンクス(2017年04月16日)
-
吉祥寺でクラフトビールを飲み、井の頭公園にてお花見をした。今週火曜日の雨と昼間の風とでピンクの花たちは半分になっていた。そして池にはまるで紙吹雪のように花びらが浮かんでいた。 私は満開のときよりも、今日みた、終わりに近い桜が好きだ。花から顔をだす新緑が煌びやかで夏の足音を予感させる。命短しの花が最後の終演でスポットライトを浴び妖艶に咲く。そして新人の葉…
-
- モコ(2017年04月14日)
-
一戸建ての家に住んでいます 「埼玉犬」の表札もあります 名前の由来は毛がモコモコしてたのでモコ、雑種です 朝晩散歩にいく以外は新聞もテレビも見ません 午後は下校の子供達が遊びにきます 散歩は食事より楽しみで定刻が過ぎると (いい加減に仕事をやめろ)と犬語で催促します モコは空とか雲とか上を向いて歩く事は苦手で 立ち止まっては地の下にいるものと…
-
- 幸せのさくら(2017年04月05日)
-
両手をひろげてもつかみきれない巨木 その樹に満開のさくらの花をつけた枝が 力いっぱい突きだしたり広げたり 我一番と競争しているさまがとても美しい 幼子をだきあげて 初めてのさくらをみせている父親 小さな小さなピンクの手で さくらの花をつかもうとしている可愛い笑顔に こもれびがやさしくつつむ この幼子にとって初めて出会ったさくら いつま…
-
- たぁ坊のひとりごと。「夜桜見物のすゝめ」(2017年04月04日)
-
上野公園の夜桜見物。 暖かい日が訪れ桜は満開。「私を見て!私を見て!」とあちらこちらから賑やかな桜の花の声が聞こえてくるような気がする。お花見をしている人達の熱気も手伝って、暗いはずの夜空が薄明るい事に気付かされ、友と一緒に驚いた。 賑やかな場所から少し離れ、のんびりとした雰囲気に足取りも穏やかになる。たわいもない会話をしながら友との貴重な時間を過ご…
-
- 満開(2017年04月03日)
-
自分を呼ぶ声に 種子は目覚めた 地表に出た芽は急いで 声の主に葉を広げた 植物は地面に縛られているようだが 根はデリケートなアンテナだ 絶えず地球と会話をしている マグマの鼓動 波の音 眠りについた者達の夢 空に伸ばした枝は千手観音の手 小枝はしなやかな指 植物は風と話し 葉は雨や光を受けながら 昼は太陽や雲たち 夜は満天の星た…
-
- 陽明門がまぶしくて~日光温泉家族旅(2017年04月01日)
-
久し振りに旅に出た。旅は行ってしまえば楽しいことはわかっているが、行くまでの準備が面倒だ。旅館の予約はわたしの担当になっているので、ネットとにらめっこ。結構な時間を費やす。荷づくりも面倒。そして今回何より大変だったのが、仕事を休む分、業務を前倒しで片付けなければならなくて、わが家は自営業なので、夫から散々急かされて仕事をすることに。普段から夫である社長からは…
-
- 神様お願い!(2017年03月30日)
-
開けはなした窓から春風がここちよくながれてくる 寒い寒いといっているうちに まわりは花が咲き木々は芽吹く 陽を背にうけて あなたに手紙をかいてます 病と闘っているあなた 笑顔をみるたび勇気をもらいます 白いカーテンのゆるやかな流れの窓から 手をふるあなたが夕日でそまる 笑顔のうらでは人しれず 涙をそっとながしているのでしょうね …