トップページ ≫ 文芸広場 ≫ ネモフィラだけじゃない!ひたち海浜公園で夢中
文芸広場
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ゴールデンウィーク中に、朝5時に家を出発し、向かった先は茨城の「ひたち海浜公園」。青い小さな花、ネモフィラがたくさん咲き乱れる丘の写真を見てから、いつか行こうと思っていたのだ。先日テレビでも紹介されたばかりで、常磐道は公園に行く車で混んでいるらしい。用心して早めに家を出た。
4時起きのボーっとした頭で9時頃に公園に到着。予想よりもすんなりと駐車場に入ることが出来て、ホッとした。大きな駐車場が数ヵ所にあり、公園全体の規模の大きさにも驚いた。
目的のネモフィラの丘は、ネモフィラの淡いブルーにグリーンも混ざっていて、一番の見頃は少し過ぎた感はあるが、一面に広がる様子は確かに美しい。美しい。だが、正直、以前見た写真ほどに美しくは感じなかった。写真は、現物よりも美しくなり得る。恐るべし。
想像していた景色とは少し違って、あれ?と思いつつ、ネモフィラの丘を登る。丘の上からの緑深い樹林の眺めは素晴らしくて、それまで一緒に行った家族は思い思いのことをしゃべっていたが、急に黙って遠くを眺めていた。自らが吸い込まれそうな緑の濃さだ。
そして、ひたち海浜公園は、ネモフィラだけではないのだ。色とりどりのチューリップに、大きな声でウワーッと叫んだ。圧巻!こんなにたくさんのチューリップの咲く姿を初めて見た。しかも、種類が豊富なのにも驚いた。よくある赤、黄色以外にもシックな紫や上品なピンクなどを、とにかくじっとじっと眺めた。夢中で写真を撮って、テンションも上がって、まさに夢のなかにいるようだ。天国の様子はこんななのかもしれない。行くのはまだまだ先にしたいが。
ひたち海浜公園は広大な敷地内に樹林や花々がある。現在はネモフィラの見頃は過ぎたが、ハマナスやツマジロヒナギクが見頃。この後、バラやポピーも見頃を迎える。一年を通して楽しめる公園だ。次は、秋に真っ赤に紅葉したコキア(ホウキグサ)を見に行こうかとカレンダーに書きこんだ。
檀 ままこ