文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
「歩く」ことを始めて3年。
最初は筋肉をつけたい!太りたくない!などという安易な気持ちからだった。
スポーツジムやダンススタジオ、スイミングスクールと若い頃は、色々なことに挑戦したものだ。
どれもみな、楽しいことに間違えはないし、それなりの成果がでる。
だがどれも長続きはしなかった。
「歩く」とは簡単なことであり、人間の生活の中で一生かかすことはできない。
そんなあたり前のことも年齢とともにあたり前でなくなる。
私は週に2~3回のペースで、一度に5kmを歩く。
1時間程の時間の中で、腕を上下したり、腰をひねったり、呼吸法を取り入れてみたりと、以外におもしろい。
落ち込んだ時には、前に進んで歩いていると、心が前向きになる。
だから私は悲しいことや辛いことがあると、何も考えずにがむしゃらに歩いたりする。
歩いていると、一年を通じて四季を感じることができるのはまた最高に楽しい。
春に色とりどりの花が、秋に紅葉が、夏は暑過ぎて嫌になることもある。冬の北風に負けそうになることもある。
だがどれも、家の中では感じることのできないものばかりなのだ。
外へ出て、四季折々の空気を身体いっぱいに吸い込んで、深呼吸するのはなんとも気持ちいいものである。
長続きするには無理をしないこと。
最初から毎日歩こうと思ったり、たくさん歩こうとするとそれがストレスになってしまう。
自分のペースで歩きたい時に歩きたいだけが、歩き続けるための定義なのであろう。