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コラム …男の珈琲タイム
そういえば最近、コーヒーにシュガーをいれなくなった。
たいした理由があったからではない。純のまま飲む方が粋だと感じただけだ。
しかし、少しひっかかることがある。茶房の片隅にホッと一息ついて寄りかかると、ウエイターが「ミルクは?シュガーは?」と訪ねてくる。本能的に私は「ブラック」と答える。そして妙にこの〝ブラック〟という答えが気にかかって仕方ないのだ。
ちょうど、統一選がまっさかりで、あまりにもブラック的な候補者が、自信満々の口調で「私は・・・・・党の公認だ」とほえるように叫んでいる姿が奇妙で仕方ないからだ。
政治はブラックじゃダメだ。白いミルクも砂糖も適度に混ざり合ってマイルドな味をかもしだしてこそ、ふところの深い政治家だと断言してもいい。
少し、理屈っぽくなってきた。コーヒータイムぐらいホットした瞬間を楽しまなきゃ意味がない。
私は今日もいつもの茶房でホットなコーヒーをじっくりと味わっているのだ。