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コラム …雪んこの頑張って咲きます♪
雪が降った。私の誕生日の翌日の雪だった。
子供の頃、「雪やこんこ、あられやこんこ」と無邪気に雪を楽しんでいた私はいつの日か、歳月を重ね、雪をうっとうしく感じていた。びちょびちょの雪道を歩きながら、嫌悪感すら覚えていたものだ。
でも誕生日の翌日。
寒いからだを震わせながら雪道を歩く。その日が今年初の積雪だったせいか、今までにない感情が芽生えた。「きっとこの雪は神様からの誕生日プレゼントだ・・・」
私のみたその冷たい雪は、ふるというより、舞っていた。空から地に舞いおちる。
そしてうっすらとまちを自分色にかえて包みこんでいく。
雪化粧のまちを電車の車窓から眺めながら、その美しさにほのぼのとした思いでいっぱいになった。
私の生きてきた年月がそうさせたのだろう。
雪はなにもかわらないのに・・・私の心の余裕が雪をかえたのだった。
そんなことに気づかせてくれたのだから・・やはり神様からのプレゼントなのだ。
ふっては消える雪ではなく、そう華のように舞い続ける雪を眺めながら、しばし幸せに浸っていた。