文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
今年も年賀状が届いた。
ふと気づくと、同じ人から同じ年賀状が2枚。それを見て、私はさみしさを感じずにはいられなかった。
印刷やパソコンの技術が進み、裏も表もすべての工程を機械が処理してくれる。
便利は便利なのだが、年賀状の相手の顔を思い浮かべる事なく、年賀状が完成してしまう。だからこんなミスも有り得るのだ。
一年に一度、私はその人の顔を思い浮かべ、どうしているのかを考えながら一言書き添える。
たとえそれがたった一行だとしても。
小学校の恩師から年賀状がくるたびに、私はその一行の重さを感じている。
恩師はもう84歳になるが、必ず一言書き添えてあり、それを見るたびに先生もお元気なのだとうれしくなる。
たった一行、されど一行!!
どんなに便利な時代になっても、人とのつながりや心を大切にしていきたいものだ。
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