トップページ ≫ 社会 ≫ 大阪市立高校に関する橋下市長の対応について
社会
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部活動の体罰が原因で自ら命を絶ってしまった高校生。
なんとも悲劇だ。
スポーツでは心を、精神を鍛えるはず。
部活動では強靭な精神力や、粘り強さ、持久力を育まれるはず。
このことに関して「日本維新の会」共同代表である大阪市長橋下氏がさまざまな発言をしている。
直感的に感じたのは、市長と大阪市教育委員会とのバトルの材料にしてるのではないか?
それだけならまだしも「体育科」の廃止。部活動の顧問の入れ替え。
それぞれのコメントが乱暴と感じるのは私だけか?
「体育科でなくて普通科でいいじゃないですか?」
受験生の気持ち、受験生の親の気持ちはどうするのだろう。
今度は「亡くなった学生はかわいそう。受験生は生きているだけ丸もうけ」「教員の給与ストップ」など過激発言は止まらない。
私は思う。政治の世界には「情」が必要だし、「痛み」をわかるバランス感覚はなくてはならない。
亡くなった学生に対してお悔みと祈りをささげながらまさに受験まっさかりの15歳の子供らの気持ちをくみ取ることが必要だろう。
もちろん、現在、部活動に汗を流す現役生の気持ちだってなおさらだ。
15歳の冬、人生においては一瞬の通過点ではあるが、一人一人に尊厳がある。
市長発言とのみとらえるなら「こういう独裁的な市長のもとの市民は不幸だ」で済む。
しかし、国政に進出している政党の顔を持つ橋下氏。本当にこれでいいのか?
過激な発言で人心を掌握し、テレビコメンテーターから大阪府知事。
次は国を動かそうとしている橋下氏。
先月12月16日に比例投票先に「日本維新の会」に投じた国民。
今回の騒動どう思っているのか。
政治家にはやはり「気品」「良識」「慈悲」「バランス」が必要だ。
政治家の「心の基軸」を私たちはじっくりとみていく必要がある。
(伊勢谷 珠子)