なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
地下鉄の竹橋駅から皇居の北の丸公園の方向に行くとすぐ、赤レンガの洋館が現れる。東京国立近代美術館工芸館は、明治43年に近衛師団司令部庁舎として建築されたものを改修して、美術館に再生したもので、重要文化財にもなっている。この工芸館で研究員をやっている学生時代の友達が『タッチ&トーク』を担当しているというので、久しぶりに工芸館に足を運んだ。幾つかの展示品の説明を受けた後、個室に彼女の選んだ所蔵作品が数点並べてあり、実際に作品に触れたり、作家さんの活動、ことばや制作過程、素材についてなどの説明や質問などのトークの時間がある。この釉薬はその窯元の特徴で、この部分には釉薬が付かない。このガラス細工はねじりながらものすごく伸びるなどガラス制作の工程、糸の話、素材の話など聞きながら触れると、その作品にさらに興味が深まる。なかなか展示品に触れる機会も無いので実際に話を聞きながら、パッションを感じた貴重な体験だった。
残念ながらこの工芸館は3月8日までで閉館し、8月より金沢に移転する。帰りぎわ、次にこの洋館はどんな歴史を作るのかと振り返って見た。
鹿山夕子
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