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文芸広場
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道にたおれたタコさんウインナ~♪見つけたことがありますか~♪
脳内で歌うわたし。
原曲は中島みゆきの「わかれうた」で、正しくは「道に倒れて だれかの名を 呼び続けたことが ありますか」だ。
道端にタコさんウインナーが落ちていたのだ。お弁当に入っていたと思われるタコさんが他の米粒とかの道連れもなく、単体で落ちているのが淋しい。でも、タコさんウインナーって、存在そのものが愛に満ちている。形が可愛いし、ウインナーに加えられたそのひと手間に愛を感じる。わたしも幼少の頃は母にお弁当にタコさんウインナーを入れてもらって嬉しかった。
見ただけで、ほっと脱力してほほ笑むことのできるものって、いいな。
そんなことを考えていたら、自転車のカゴにどんぐりのへたが入っていた。実の部分はなかったのだけど、あの帽子の部分だけがコロンと。
ベレー帽みたいで可愛い。ふっと笑顔になる。
わたしも誰かのタコさんウインナーやどんぐりの帽子になれたらいい。どうぞ脱力してください。
ふふふ。まずは手始めに、子どものお弁当にタコさんウインナーを入れてみよう。
檀 ままこ