じっとりとした蒸し暑い曇り空の下、平成２９年８月１８日、埼玉県議会議員補欠選挙（南５区）の出陣式が行われた。

４人が立候補しているが、実質上は無所属の藤井たけし氏と民進党公認の西山こういち氏の一騎打ちと言われている。

先に大宮駅西口から出陣した西山氏。枝野幸男衆議院議員を筆頭に、大野もとひろ参議院議、たけまさ公一衆議院議員が脇をがっちりと固めた。曾祖父や祖父の時代からの高齢な有権者８０名ほどが駆け付けた。
枝野氏は自民党の不正を強調し、クリーンな姿勢で改革を進める民進党をお願いしたいと深々と頭を下げ、党首選のため足早に去って行った。
西山氏は病院勤務時代の経験を活かし、医療の充実を訴えた。

藤井氏は大宮東口から出陣。元横浜市長の中田ひろし氏、元神奈川県知事の松沢成文氏が応援弁士としてマイクを持ち、熱いエールを送った。ボランティアにPTAの父兄が大勢駆け付け、こちらも８０名ほどの有権者が集結。
藤井氏は、たくさんの可能性を秘めた大宮を誇りと自信をもてるまちためにするために、期待を必ず信頼に変えていくと強調。

〈記者雑感〉
選挙で２度敗れた藤井氏とサラブレットといわれている西山氏。熱く訴える藤井氏、慣れない演説の西山氏。集まった有権者の年齢層や応援に駆け付けた政治家や弁士の顔ぶれと、すべてが対照的であった出陣式。「民進党はだめだ」と行き交う人々からリーフレットを投げつけられる場面も目にした。
大宮の人々の心を動かし、勝利を手にするのは果たしてどちらの候補者であろうか。

馬渕凛子