トップページ ≫ 文芸広場 ≫ やってみなけりゃわからないことに寛容であれ~大隅教授ノーベル賞受賞に沸く日本
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ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅教授のことばには、ハッとさせられた。
基礎科学は成果を確信して始めるものではない。サイエンスはどこに向かっているのか分からないのが楽しいので、社会がゆとりを持って見守って欲しいと語った。
また、選んだ研究の対象も「人がやらないことをやろう」という思いから注目されていなかったものから出発したとのこと。
このことばは、われわれに突き付けられていると思う。わからなくても探求していこうとする人間のチャレンジ精神を否定してはいけない。
研究者たちを支える資金である科学研究費補助金(科研費)は、2014年度予算の2,276億円から今年度まで横ばいとなっているが、応募者は増加傾向で競争率が上がっているとのこと。研究費不足に苦しんでいる研究者も多いのではないだろうか。
研究者を支えるために、研究費の予算を増やしたいと考えたのは、私だけではないに違いない。豊洲移転問題で多額の税金が掛かっているとのニュースも毎日流れているが、税金の使い道について、国民は敏感であらねばならない。
檀 ままこ