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外交評論家 加瀬英明 論集
日本神話は、海洋神話である。伊弉諾、伊弉冉の二柱の男女神が、日本列島であるオノコロ島を産む話からはじまっている。磯凪-潮風と、磯波が戯れているうちに恋に落ちた物語だ。
日本神話には漁業を生業とする火照命や、海の国や、海底の宮殿である海神宮が登場する。舟を並べて橋にしたとか、釣り糸を授けたのに失ったなど、海を題材としている。サメやフカを意味する和彌もでてくる。私たちが海の民であることを、証している。
日本神話は天孫後輪の物語のように大陸の影響もみられるが、南洋の神話が原型となっている。
日本民族は南方からきて、のちに大陸から多くの人々を迎え、進んだ文化を取り入れた。南の海洋民族が日本文化の基礎をつくったと、思う。
日本の寺院の建築様式は中国の影響を蒙っているものの、神社建築は原型が古墳時代に遡るもので、屋上で交叉する千木や、高床式であるところが、南洋の住居とよく似ている。
徳の国富論 資源小国 日本の力 6章 「指導者」や「独裁者」がなかった日本語