文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
朝日が昇ると草原から 道端から
「お日様だ」一斉に花の歓声が上る
野の花たちは話している 笑っている
今朝は曇り
カタバミもオオイヌノフグリも花弁を閉じたまま
「一日花」の命は一日の僅か日のあたる時間だけです
タンポポの命は三日もあるので
勿体ないと曇りでも雨でも咲いている
野の花を切り花にしないのは短命だからです
花の会話が弾んでいるのは温かい日差しの中で
周りに大勢仲間がいることです
花は虫達が飛んできても会話を続けるが
人が近づくとみな黙ってしまう
人間は猛毒の除草剤を撒き
草刈り機で悲鳴をあげる草達を切り払う
私は沈黙した野草のコロニーに立ち止まった
息を潜めていると花の誰かが話し始めた
人間は気の毒ね
見える世界 聞こえる世界 話す世界
一人一人別なので百年生きてもそれでお終い
私達はみな優しい心と笑顔で繋がっている
日々の散歩道の花も 遠い異国の花も
昨日の花も 明日の花もみな此処にいます
山上村人
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