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コラム …男の珈琲タイム
選挙は確実に近づいている。いつもながらの風景だが、親が政治家で息子を継がせようとする場面に必ずぶつかる。どうみてもいたらない息子を親が必死になって有権者に頼み込んでいる姿ほど、滑稽なものはない。「あれは親バカなんだよ」と世間は言うが、本当はバカ親なのだ。天下の国会議員を血だけを頼りにお願いするなんてはもってのほかだ。愚かさを再生産するから、政治家はますます劣化していくことは必至だ。そこへいくと、先日、引退を表明した伊吹文明氏は最後まで一流だった。衆議院議長、自民党幹事長、各大臣を経験していた伊吹氏は、真に先生と呼ぶにふさわしい政治家であり、知性の最高峰を築き上げた人だった。「後継は有権者自身で決めることだ」と淡々と言い放った。バカ親とは天と地の差だ。
鹿島修太
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