なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
女優の石田ひかりさんが自身の更年期障害をブログで発表した。身体に熱がこもる、ずっと動悸がする、よく眠れない、手先が痺れる、集中力が続かない、やる気が起こらないなど様々な症状があるという。治療をはじめ、ホルモン剤を飲み始めたことを明かした。誰もが経験するとはいえ、個人差もあり、他人には理解してもらいづらい。期間も決まっておらず、ひどい人は10年間も悩んでいる人もいる。私の母は50歳を過ぎた頃、更年期障害がひどくなり、普通の生活をすることが出来なくなってしまった。食事もほとんどせず、お風呂にも入らず、ほぼ寝たきりの生活が1年半ほど続いた。高校生だった私は理解することができず、母を嫌った。今、自分があの時の母と同じ年になり、同じような経験をし、理解できるようになった。医療は進化し、ホルモン療法、漢方薬、パッチ(貼付剤)など、自分にあった薬や方法を選べば、症状を緩和することができる。身近な人に相談し、ひとりで抱え込まないことが大切。更年期との上手なつきあい方が、その後の人生をつくる。年齢を重ねても女性はなお輝き続けることができるのだから。
馬淵凛子