文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
寝ている時
心は何処へいくのだろう
繋がれている犬の夢は山野を駆け巡る
身体を抜け出した心は
鎖の外れた犬のように
眠りが深まると目覚める
夢の中では皆超能力者になっている
月の夜は屋根に登り
雲を呼んで飛び乗る
行く先は月の浜辺
満月の夜の公園もいい
そこでは親しいものが声を掛けてくる
「おまえ 歩けないのじゃなかったか」
「病気で寝ていたんじゃないか」
雨の夜や 雪の夜もあるが
夢の中では思っただけで逢いたい人に逢える
寝顔をみて安心し 夢のドアを叩く
今晩は お久しぶり と歓談する
そんな世界があるか
ある
寝ている子供が笑うことがある
夢の国で遊んでいる最中なのだ
山上村人
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