なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
目出度く嫁が来ることになりました!
彼女から先日実家のお父様に「留袖を作ってもらいました。」との報告。ふと気づくと我が家の紋を聞かれた覚えが無かったのです。聞いてみると「お店で訊ねたら実家の紋を入れるそうでしたので」との回答。今まで認識の薄かった家紋についてではありましたが、我が家は関東。そのようなしきたりは聞いたことがありませんでした。も、もしかして、出戻った時の為の・・などと一瞬、良からぬ想像が頭をよぎってしまいました。
男性がその家の家紋を継いで行くのに対して、主に関西には女紋という風習が有り、母方の紋を継いで行くという風習があるとのこと。
嫁が持って嫁いだ自分の財産の証としての主張、またやはり実家に戻った時、その他娘も代々その着物を着られるなどの合理性もあるようです。男紋に対して、女紋は、小さく、外側の〇や剣などの男っぽいデザインをはずして使用したりすることもある様です。
最近は風習にこだわらず、デザインとして好きな紋を創作し私紋として使用する人も増えているようですが、これも新しい文化の継承かもしれません。
もともと紋は家の象徴のようなものですから、時代に合わせシンボルマークとして変えられていってもよいのかもしれません。
「古いしきたりは時代とともに形を変えて継承されるもの」とは思いながら伝統の紋に意外にこだわる自分に、「おおむね柔軟」と思っていた自身の頭の固さに気付きました。
鹿山夕子
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