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文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
ボキャブラリーが少なくて、しゃべるのは苦手だ。家でそう言うと、充分しゃべっていると返ってきたが。
豊富なボキャブラリーで、流暢なしゃべりを展開するひとに憧れる。カッコイイ響きのことばを使っていると頭がよさそうだと感じる。
「平たく言うと」や「メルクマール」、「よしんば」、「ややもすると」等々。
「平たく言うと」とは、物事を平易なことばに置き換える際に使うことばで、わかりやすくしてくれている感じが出て、好感が持てる。
「メルクマール」とは、ドイツ語で指標。目印。たまに耳にするが、学者っぽい響きがあって、カッコイイ。でも、わたしは一生使わないだろう。いまひとつ、意味がはっきりわからない。
「よしんば」とは、話し手が肯定しがたい,極端な事態を仮に想定するさま。たとえそうであったとしても。
「ややもすると」とは、とかくある状況になりやすいさま。どうかすると。
でも、待てよ。ことばはカッコ良さよりも中身とも言える。カッコ良さだけに飛びついて使ってみても、ややもすると心が置いてけぼりを食う。いま初めて「ややもすると」を使ってみたが、どうでしょうか?
檀 ままこ