文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
自分の死後に、子どもは何を思い出してくれるのか?そんなことを考えることがよくある。
自転車で転んで足を骨折したことか?プチ家出をしたことか?はたまた、涙もろくてしょっちゅう泣いている時の顔だろうか?我ながら、ネタはたくさんある生活を送ってきた。
でも、コレは忘れずに思い出して欲しい。「いかつい卵焼き」である。わたしは、料理が苦手。でも、苦手ながらも額に汗してやっている。毎日のお弁当づくりはたいへんで、よく登場するのが卵焼き。わたしの作る卵焼きは、どうやら「いかつい」らしい。子どもの友だちがそう評していたとのこと。
何故、「いかつい」の?
思いがけないことばに、考えてみた。
それはたぶん、白身と黄身が混ざりきっていないから。それから、そういえば、よその卵焼きは、形が美しいと感じたことがあったなぁ。わたしのは、確かに不格好かも。
ええい。いいではないか。いかつい卵焼きを今日もこころを込めて作るのだ。忘れるんじゃない。母の味を。
檀 ままこ
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