社会
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青山学院大学 原晋監督に学ぼう
2024年01月31日
通常国会が開会した。岸田総理がリードする派閥政治からの脱却なるか。岸田、安倍、二階、森山この四派閥は解消へ。茂木派は「政策集団に脱皮する」とのこと。茂木派からはいち早く小渕優子党選挙対策委員長、参議院のドンと呼ばれた青木幹雄氏の長男、青木一彦参議院議員、参議院埼玉選挙区選出の関口昌一参議院議員会長らが茂木派を離脱した。茂木派は小渕優子氏の父、小渕恵三氏が領袖をつとめた小渕派→橋本龍太郎氏の橋本派→竹下亘氏の竹下派という歴史を持つ。茂木派のみならず自民党の看板でもある、小渕氏、関口氏、青木氏の脱会は茂木派運営にどう影響するか、注目したい。
そして麻生太郎氏。「派閥は政策集団の修練の場」として存続を表明。麻生氏の放言失言は目に余る。このたびの上川外務大臣への侮蔑発言。カミカワ氏をカミムラと言い、おばさん、果ては美しい方とはいえない。ハラスメントへの監視が厳しいなか、ましてや自民党大逆風のなか、どうしたことだろう。麻生氏のリーダーシップは現在ピカイチなのに。
リーダーシップこそ勝負の要であることはこの正月の箱根駅伝をみてもわかる。断然強いとされた駒澤大学の優勝を阻んだのは青山学院大学。青学の原監督が掲げたのは「負けてたまるか大作戦」。このわかりやすいスローガンと監督車両から発する原監督の声のトーンや気魄に選手たちは実力以上の走りをみせた。
今ほど政治への不信感がまん延していることはない。ロッキード、リクルート、佐川事件以上かもしれない。こういう時こそ、リーダーの気魄のこもった発信力を期待している。岸田総理の「火の玉になって」という言葉だけは響かない。言葉は行動、行動は言葉ということを岸田総理に伝えたい。
伊勢谷珠子