文芸広場
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シャングリラも桃源郷も伝説だが
フィンドホーンは北の僻地に実在している
1962年三人の大人と三人の子供が
この地のトレーラーハウスで暮らし始めたのがスタートです
ヒースとハリエニシダしか生えないこの荒れ地に
途方にくれた六人が生きる望みとしたのは
ピーターの妻アイリーンの「内なる神」の声でした
「内なる神」は祈りに応え様々な精霊を呼び集めた
エンドウ豆の妖精達は18kgのキャベツの生育を手伝い
何故かここを訪れた者の癌や難病が治癒した
様々な奇跡の原因は土壌や栽培法ではない何かでした
その何かを確認したく世界中の人が訪れ参加しました
チベット仏教も神道もネイティブアメリカンも
ここではあらゆる宗教の伝統が尊重されます
アイリーンは聖母マリアと観音菩薩を虹の中に見たという
やがてフィンドホーンのコミュニティは各地に飛び火し
1997年国連からNGOとして正式に認可されています
彼女は神の声に従い精霊を呼びこの地に楽園を残したが
2006年12月89歳で使命を終えた
彼女自身の生涯は恵まれた環境ではなかった
二度の離婚を経験しこの世の荒れ地を生きたのです
アイリーンはこの地球を去るまえ
しきりと北欧の空の美しさを称えた
晴れた日の空はあの世界に続いているのだと思います
山上村人
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