社会
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緊急事態宣言が解除され、小中高校の授業が再開した。しかし大学は未だにオンライン授業を継続しているところが多い。新入生は入学式もなく、先生にも友達にも直接会ったことがないまま、夏休みになってしまった。いつまで続くのだろうかと不安に思いながらも、仕方なくオンライン授業を受け続けるしかないのだ。多くの学生が勉強以外にも、その学校のキャンパスライフを含めて入学している。全く大学に通えないのに、授業料を満額徴収されることに納得できないと思っても当然だ。学校によっては管理費を別に徴収している学校もあり、学校に行っていないのだから、せめて管理費だけでも返還してほしいという声も多い。
後期もオンライン授業が決定したR大学の3年生は、この状況がいつまで続くのか怖くてたまらないという。バイトもなく、ほとんどの時間を自宅で過ごし、誰とも会話をしない。就活もまったく出来ない。将来の不安しかないと話してくれた。大学には奨学金でいっているので、せめて授業料の半額でいいから国に補償してもらいたいと訴えている。
コロナ禍で楽しいはずの大学生活が大きく変わってしまった今、彼らは将来の目標も夢も見られずに毎日を送っている。
中川薫
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