トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第2章 生活習慣のタブー(31)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~子どもの携帯の中を見たことがない~
携帯電話は、「他人に中身を見られたくないもの」です。とくに女子は、「ちょっと見せて」と言われれば全力で拒否することでしょう。だからといって、子どもの言いなりになってノ―チェックですませることは危険です。
我々の時代には「電話は一家に一台」でしたから、子どもの会話の様子は聞こうと思えば聞けるものでした。これが親から見ると一種のセーフティネットの役割を果たしていたわけです。
ところが現代は、すべて携帯電話でのやりとりです。電話であれメールであれ、子どもたちがどんなやりとりをしているのか親にはまったく見えません。
皆さんもご承知の通り、メールのやりとりがいじめの温床となるケースもあるようです。学校も保護者も実態を把握するのに時間と労力がかかります。だからこそ、お母さんの定期的なチェックが必要なのです。
その為には、初めて携帯電話を持たせるときのルール設定が大切です。
・パスワードのロックをしない(もしくは親にパスワードをおしえておく)
・家庭内での使用場所はリビングのみ(自室にもちこまない)
・親がいつでも履歴をチェックする
これらは、わが家で定めたルールですが、安全面以外の点でも機能しました。携帯電話を自室に持ち込まないことで、勉強中にメールをしなくなったのです。メールは始めるとキリがなく、とくに平日の夜は勉強が中途半端なまま眠くなってしまう原因になります。中学生になってか「メールばかりで勉強に手がつかない」という事態にならないよう、小学生のうちからルール化しておく必要があります。
わが家の子どもは男子二人でしたからまだ気樂でしたが、話を聞く限り女子はいろいろと大変なようです。メールの量も多いですし、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も上手に使いこなしますから、親にも知識が必要です。
便利な反面、つねに犯罪やトラブルと背中合わせの携帯電話。なんのために使うのかという目的を明確にし、中身はいつでも確認できるなど、親の管理のもとで活用させるようにしてください。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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