トップページ ≫ 社会 ≫ 歴史は繰り返された~畑知事時代から自民党の知事選
社会
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県知事選が終わって1週間経った。自民党県連と、自民党県議団は、上田知事勝利という結果が出ても、なお強気の姿勢を崩しておらず、9月議会で上田知事が「多選自粛条例」の改廃案を提出しても、賛成しない考えだ。しかし、選挙によって「上田知事YES」という審判が下った以上、自民党はその結果を真摯に受け止め、県民が納得できるような策を講じなければ、国政同様、県政においても「自民党離れ」に拍車がかかってしまうだろう。
自民党県連は、畑知事の時代でも“過ちを犯し”、1984年は松永緑郎氏、1988年は関根則之氏をそれぞれ擁立したが、1984年は畑和1,011,198票(得票率60.79%)、松永緑郎644,587票(得票率38.75%)、1988年は畑和1,250,987票(得票率56.79%)、関根則之925,491票(得票率42.01%)で、いずれも自民党が惨敗している。今回の選挙でも、上田清司891,822票(得票率58.5%)、塚田桂祐322,455票(得票率21.1%)で塚田が惨敗したが、この票差を見れば自民党県連は、過去からまったく学んでいない。この数字こそが「民意」であり、いくら自民党が強気の姿勢でも、「民意」を覆すことは不可能である。自民党が今やらなければいけないのは、この結果をしっかりと受け止め、上田知事と正しい緊張関係を保つことだ。本来の地方自治のあり方、すなわち是々非々の姿勢をとることだ。それが埼玉県発展のためであり県民のためなのである。今こそ自民党は決断すべきである。
直木 龍介
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