トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 雪んこの頑張ろう!「泣く女」
文芸広場
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私はよく泣く女だ。
まあ四六時中泣いているわけではない。
感動的なドラマや映画は勿論、先日はフジ27時間テレビで司会を務めたスマップを観ながらそのフィナーレでは号泣してしまったほどだ。
またアルコールが入ったときのカラオケもそうだ。感動という感情のボルテージが高まり、その歌に入り込んでしまう。これは自分も詩というものを創作するからなのかもしれない。
でも私の涙は決して後ろ向きの涙でない。感動や幸せ、そう、色に例えるとしたら桃色や水色の涙である。
そんな私でも何年か前は悔しい、辛い涙を流したことがある。こちらは桃色や水色ではなく黒かグレーの涙だ。
悔しい涙は決して美しいものではない。だからこそ、もう流すものかと心に決めたものだ。
人生には紆余曲折、様々なことが降りかかる。それは逃れようもない。
しかし、それを糧として多くのことに感動できるような豊かな人間になれるよう、日々前向きに歩いていきたいと想う。
この毎日の灼熱の暑さをも糧とし、黒い涙でなく、誰かのために桃色や水色の美しい涙と汗を流そうと誓った今宵の私がいた。