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文芸広場
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法要の知らせが届いた。
祖母の妹の三十三回忌だ。
子供の時、訪ねて来ては祖母とお茶を飲み、夕飯に間に合うように帰って行った。
私には、何時も本や可愛いお土産を持ってきてくれた。
もう三十三回忌。祖母も母ももういない。
その家の人達や、親戚の人達と顔を会わせるのも久しぶりだ。
本当に葬儀の時しか逢えない人も多い。
最近は法事も近親者だけで行う家も在る。ましてや私は長女だったから親の代理もさせられたが、家の代表から外れた2番手以降の兄弟の人達と会うことは滅多に無い。
主人の実家の方は、何でも夫婦で出席が常。兄弟、子供までぞろぞろ連れて来る。
初めは迷惑なのではないかと思った。
昔は家に親戚の人が相談に来たり、此方から相談に行ったりもしていた。
最近は人に迷惑を掛けては申し訳ない。声を掛けたら悪いのではないか、と遠慮や配慮をする。
ますます会う機会が無くなり、親戚なのか知人なのか、誰だったのかすら判らなくなる。親戚とは何なのか?
遠い親戚より近くの・・・!?
折角の縁。
メールが飛び交う今。人と会って話す時間はどんどん消えて行く。
話さなければ解らない。会わなければ解らない。
話しや、思いはとんだ方向に進んで行く事もある。
人と人が顔を会わせて話しをする事を軽んじてはいけない、と思うこの頃だ。