トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 品格ある子どもの育て方第四章 品格を育てられる「学校と先生」の条件とは?(64)
教育クリエイター 秋田洋和論集
間違いを見直そうとしない子どもたち
~誰がマニュアルを作るのか~
大規模停電の事故を起こした大人たちも、自力で危機回避ができないのであれば、今後はマニュアル対応が必要でしょう。「こういう場面ではクレーンは下げろ」なんて感じで、1から100まで指示を出すしかありません。今後世の中全体に、自分で考えられない人間たちを使うための、総マニュアル化が必要になるのでしょう。
ただ指示を待って指示通りに動くだけ。自分なりの工夫などまったくなく、他人からどう評価されるかだけを基準に動く。こうした考えられない人間が育って、街にあふれかえるのだから仕方がありません。
すでに外食産業などでは、徹底したマニュアル化が普通で、誰がやっても均一なサービスを提供できるように工夫されています。これを世の中全体に広げないと危なくて街も歩けなくなります。
ここまで書いて考えたことがあります。ちょっと待って。じゃあ誰がマニュアルを作るのだろう。
きっと作る側にとっては、それはそれは都合のいい自分達のためのマニュアルになるのだろう。そして使われる側は、誰がやっても同じな、代わりの効く仕事ばかりになっていく。ただの大卒ではマニュアルを作る側にはなれないな。
誰がマニュアルを作るにふさわしい人間なのでしょう。あなたのお子さんはマニュアルを作る側になりますか、それとも……。
「品格ある子どもの育て方(PHP文庫) 秋田洋和著」より
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