トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 天才ジャズピアニスト キースジャレットに酔う ~オーチャードホール 5月9日
文芸広場
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ジャズの中で最も好きなものがピアノ演奏。
68歳のキースジャレット来日。
オーチャードホールに出かけた。
ゲーリーピーコック(ベース)ジャックデイジェネット(ドラムス)のトリオ
結成30周年記念ということもあって、人気のチケットで入手困難。
かつて、咳かくしゃみを観客がしたことで演奏を中止してしまったということも
あって、演奏前から会場内にピリピリ感が漂う。
CDでしか聞いたことのないキースの生演奏。
ピアノを自由自在に操り、「音の魔術師」だ。
CDから聞こえた演奏途中でのうめき声もナマで聞けてこれも感激。
中腰の演奏方法も間近でみられた。
一曲一曲が感動なのだが、トリオの息のあったプレイも見事
一瞬の静寂を作る。ピタリと。
日本の伝統 「能」「落語」。演劇芝居のセリフ回し。アナウンサーの優劣。
さまざまな場面で「間」というものが肝心、要といわれるが、「ジャズもそうなのね」
ということに気づかされた。
ジャズは計算しつくされたアドリブがファンを魅了するというが、私は今回「間」
に感激した。
「間の悪い人」が世の中に存在するが、「間」は大切。
政治も「間」のいい人に託せば・・・と無粋なことをオーチャードで思う。
そして、アンコールに3回応えたキースジャレット。
会場中が心からキースに、感謝の気持ちを込めてスタンデイングオべーション。
感動を与えれば、人は必ず応えるもの。
だから、本当に応援する人に心から選挙カーに手を振るのだ。声援を送るのだ。
とまたまた連日宣伝カーが回っているさいたま市民は天才のピアノに魅せられながら
無粋なことを考えてしまった夜であった。
(菅原 擁子)
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