社会
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「一命を賭して抗議する」といって県の幹部が自死。それでも職務を全うすると辞職の様子すらみせないのが斎藤元彦兵庫県知事。
広島県内の市の市長を辞めて東京都知事選に出馬した石丸伸二さん。「石丸新党」「石丸旋風」「石丸構文」などともてはやされている。都知事選で166万票以上を集めて小池知事に次いで二位になったのだから、時代の寵児となってもある意味当然かもしれない。
しかし、石丸氏の奇をてらう発言は政治家としての資質を考えるうえで大きな疑問がある。いまどき「おんなこども」といった表現方法、少子化対策には「一夫多妻制」をといったことだ。
石丸氏、斎藤知事、言葉の武闘派だ。両氏は日本に脈々と流れる文化は和であることを理解されていないのか。
七世紀から聖徳太子が唱えた「和を以って貴しとなす」のが日本古来の伝統だ。政治の舞台では私を捨てて、公のために、有権者のために丁々発止の議論を戦わせるというのが正しい姿である。
統一教会、裏金、政治とカネと自民党には逆風がやまない。真摯にとりくむ地方議員、国会議員の存在もいるのも確かであり、地域に根を張る国民政党が自民党。その培われてきた歴史は「日本」「大和心」を重んじてきたからこそだ。
県職員への温かいまなざしをそそぎ、県政をすすめるために知事・県職員がワンチームになることが肝要なのに、斎藤知事は命を落とされた県幹部を悼むことすらしない。
落選後の記者会見に臨んだ石丸氏は記者に対して木で鼻をくくった答えをくりかえした。街頭演説では肝心なことは「ホームページ、YouTubeをみて」と繰り返した。斎藤知事、石丸氏をみているとアンドロイド(人造人間)のようだ。猛暑日本、アンドロイドには熱中症はないだろう。
伊勢谷珠子
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