スカートのポケットにそっと入れたものを　こぼれないように奥にしまう
それは幼き頃　ポケットにいっぱいいっぱい詰め込んだもの

お母さんに見せることなくしまったもの

わたし　こんなにいっぱい詰め込んでたんだ

それはわたしの夢

そっとまたしまい込んだ　わたしの夢

大人になってのおやつタイム

ポケットにお菓子がないかあさってみた

お菓子じゃなくあの頃の夢がいっぱいでてくる

セピア色の夢

ううん　それはきらきらした夢

だってその夢は今からでも遅くないから

生きているかぎり夢は叶うと　神様が言っていた

そしてポケットには夢と一緒に　おまけがあった

神様からのお・ま・け

スカートのポケットのわたしの夢

右手でまたポケットにしまうことなく　左手で心にしまう
おまけの笑顔もしまい忘れたのか　顔いっぱいに笑顔が溢れていた