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俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
新着記事
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- 県政の深海魚(19)「知事選・金・敗北ー前編」(2012年05月06日)
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知事選が近づいて来ていた。 下田をはじめとする三名の国会議員と千曲が一堂に会していた。 「今度こそですね。知事を保守党の手に奪還しなければなりません。それでですね、優秀な官僚がいるんです。地方自治をよく知ってます。関川って言うんですが、どうですか?」 下田は少し遠慮がちに言ったが、すでに関川に内諾を得ていた。 「ところで金は?」 千曲は咄嗟…
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- 笑顔の中身(2012年05月05日)
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別れの唄を歌ったあの日からそれぞれの道を歩いてた あの頃はポシェットに未来だけを持ってはしゃいでいたね 屈託のない笑顔は誰もが眩しかった 時は流れ 今 それぞれのリュックを背負ってる リュックの荷物を分かちあうこともできず 歯痒い想いを胸に笑顔を灯す 誰かががつまずいたら「どんまい」の笑顔を贈ろう 誰かが泣いていたら笑顔になるおまじない…
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- 県政の深海魚(18)「議長選と商品券」(2012年04月29日)
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政策集団、県政同志会は結成するまでに三年から四年の年輪を重ねてきた。 当時、二期生だった大山や小池、五十嵐、皆それぞれの地元の市議会で議長や副議長を経験してきた地方の雄であり、リーダーだった。三期生のリーダーだった北山も老獪な地方政治家だった。 彼らは当然のことのように、民主主義の基本的なルールは熟知している。 彼らは知事選の大敗北でも、一回の…
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- 幸せの時間(2012年04月27日)
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変わらない朝の散歩道 私と犬と犬 朝の清々しい空気を思いっきり吸い込み 20歩歩くと 今日も「おはよう」のおばあちゃんの晴れやかな笑顔 青空をいっぱいに感じ 四季折々の野菜たちと香り立つ花たちが出迎えてくれる 「おーい」のおじさんの声に全速力で駆け寄る犬と犬 引っ張られる私 跳び回りおじさんと戯れる犬と犬 学校の大きな時計に目をやり …
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- シュフ・まりのつぶやきメニュー♥(2012年04月27日)
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<一粒の種> 何となく昔から好きで、ミックスナッツの中から選んで食べたリ・・・ふと、このとうもろこし、見たこと無い・・と気付きました。乾燥しているのにこんな大きな粒!? ジャイアントコーンは南米ペル-の中南部。ウルバンハ地方の標高3000 m の高地のごく限られた地域でのみ栽培されていて、現地ではチョクロ(choclo)と呼ばれています。 …
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- 信じる(2012年04月26日)
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子を思う母がいる 母を思う子がいる 母は子に期待する 母の期待通りに子は成長する 母は子の成長に安心する 時に子と意見が食い違ったら 子の意見も聞いてあげて・・・ 大丈夫 大丈夫 母を思う子がいる 子を思う母がいる 子は母に期待する 子の期待通りに母は見守る 子は母の態度に安心する 誰にも負けない愛がある 何にも負…
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- 県政の深海魚(17)「反千曲の動き」(2012年04月22日)
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保守党県議団の中枢が鳩首をそろえた。 まず、千曲が口火を切った。 「先生方、お忙しいところ、急にお呼びたてを致しましたのは他でもない。反党的行動を起こそうと密かに企てをしている連中についてです。首謀者、信濃春彦です。私はここで先生方の意見をまとめて直ちに、彼らの行動を止めさせ我々に忠実な県議会議員として、党務に汗をかくようにしたいと思っておりますがい…
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- おりょうの“心のままに”(2012年04月21日)
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人や物事を判断するうえで、私はかなりの比重で直観力を信じている。 これは自分にしか分からない身体からのサイン。 なんとなくこうした方がいいのではないか。 これはやめた方がいい様な気がする。といったストレートな感覚。 でも、最近は「なんとなくの直観力」から「意味のある直観力」に変化しつつある。 例えば、その道の選択を誤り、人生の岐路に立たされた場…
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- 山の魅力(2012年04月20日)
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何かを探しにここに来た 人々が求める何かを探しにここに来た 春を待つその山は静寂な空気に包まれていた その佇まいは厳格さと寛大さを 兼ね備えた寡黙なものであった それを理解したものだけが山に受け入れられる そしてその者達はその山の虜になった その山は何年も走り続けてきた私に優しく手を差し伸べた 疲れたら休みなさいと山は言う 休むこと…
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- 花びら(2012年04月20日)
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咲き誇る桜も散り 舞い落ちる花びらが 移ろう季節とともに 川面を静かに静かに 染めながら 流れゆく せつない・・・ やがてこの薄紅の花びらも 消えてゆくのだろう あちらこちらでの人の輪 笑い声が まるで嘘の様に (作 静) …