トップページ ≫ 社会 ≫ 橋下大阪府知事発言の重要性(その3) 上田知事が辞職してさいたま市長選に立候補したらどうなる
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
政令都市の存在は、道州制の施行によって大きくクローズアップされよう。道州制とは、国の制度はもちろん、地方政治や地方自治にとって大改革となる。すなわちわかりやすく表現すれば、今ある都道府県の合併をいう。そして、地方行政の簡略化と効率化を図り、財政の改革まで図ろうとするものだ。そうすると、ここで一番重要な存在となるのが、政令都市ということになる。政令都市が道州制によって州単位(有力視されているのは全国を9つぐらいの州にする)の行政となると、州を支える最も大きな都市が政令都市となって、荒っぽくいうと今の府県の役割を担うような型になる。
前置きが長くなったが、政令都市の存在が今後の日本の生命線となることは事実で、統計的には5人に1人が政令都市に住んでいるというのが現状だ。その政令都市は、各自、区制をとっており、この区長はあくまで市長から任命された行政官。それを公選にして東京都のようにもっていこうというのが橋下氏の考えだ。しかし、東京都の区はあくまで法的に特別区であり、ここにも橋下氏の考えに無理があり、まして、この考えに従わなければ知事を辞して、政令都市大阪市の市長選に立候補してもよいと広言した。どうも、名古屋市長の河村氏といい橋下氏といい、時代を斬っていく姿にはある種の共感を覚えても、現実の政治を前進させていくには無理があり過ぎはしまいか。まさに時代の暴君、俺の言うことを聞かねば新党をつくる、解散する等々首を傾げたくなることが多過ぎはしまいか。
埼玉県の上田知事が新党をつくってある構想を発表し、それに従わない清水市長だったら、さいたま市長選に立候補するといったら有権者はどう思うだろうか?時代が行き詰っている時は、暴君的リーダーが必ずあらわれて一部の狂信者を生むことは歴史が証明している。
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