社会
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「現職市長、圧勝」のはずだった群馬県前橋市の市長選挙。NHKが「新人の小川昌氏が当選確実。自民・公明推薦の現職を破る」のテロップを開票同時刻の19時にだした。現職市長の山本龍氏が敗れた。どちらの事務所も驚きをかくせなかった。
群馬県は保守王国と呼ばれるほど、自民党勢力が強い。福田赳夫氏、中曽根康弘氏、小渕恵三氏、福田康夫氏の4人の総理大臣を輩出してきた。組織を考えれば自民・公明推薦の現職の山本氏が圧勝となる戦いの筈だった。しかし、1万4千票あまりの差をつけられ敗れたのだ。自民党安泰の時代は終わった。この結果は、今後の首長選挙に大きな影響をおよぼすであろう。
前橋市で女性市長が誕生したのは初めて。市議会の7割が自民党とういう中で、その船出は決して順風満帆とは言いきれない。だが、それ以上に小川氏に期待する声が多かったことに間違いはない。群馬に、前橋に、新しい風を吹かせてくれることを期待するばかりだ。
馬淵凛子