社会
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2015年、「明治日本の産業革命遺産(製鉄、製鋼、造船、石炭産業)」がユネスコの世界遺産に登録された。「明治日本の産業革命遺産」は、北は岩手から、南は鹿児島までの8県(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県)と、11市(釜石市、伊豆の国市、萩市、北九州市、中間市、大牟田市、長崎市、佐賀市、荒尾市、宇城市、鹿児島市)に所在する23の資産で構成されている。
当時の日本は幕末から明治にかけて僅か半世紀の間で、産業国家として成長を遂げた。西洋科学の情報が限られていた時分から、半世紀で人材を育成し、工業立国としての土台を築き上げた近代国家黎明の時代でもあった。巷間伝わってくる西欧列強の隣国中国やアジア各国に対する苛烈な仕打ちを知るにつれ、明日は我が身との切迫感・焦燥感もまた近代化の道を駆け上がる端緒となったのだろう。正に国民一致団結、熱意の賜物だが、それを下支えしたのは近代化以前の寺子屋教育などで培われてきた教育であった。
日本で、このような形で国民大衆の力が一つの方向に収斂、結集したのは過去2回とされる。
1回目は、この幕末・明治維新の時。2回目は第二次世界大戦敗戦後の焼け野原からの復興の時。
バブル崩壊後、瞬く間に30有余年が過ぎ去った。三度国民大衆のエネルギー・叡智を結集し、新しい立国を模索する時が今到来している。
小松隆
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