社会
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選挙は候補者・陣営の熱量をいかに有権者と共有できるか否かだ。23日には政令指定都市・さいたま市と和光市の首長選が行われた。オンコロナでの選挙戦は三密を避け、感染拡大防止を考慮しながら展開する。さらにはコロナと闘う患者・医療従事者への配慮なども大切だ。
和光市は自民対非自民の構図。自民系の吉田候補、非自民は女性の柴崎候補。当初市民の間では議長まで務めた吉田氏が8割、知名度のない柴崎氏は2割という話であった。吉田氏は地元の自民党の穂坂代議士、公明党が支持。柴崎氏には保守系の票を取り込む選挙上手の上田元知事、松本前市長、井上県議が応援。みるみるうちにその差を詰め、結果7000票以上の大差をつけての柴崎氏の圧勝となった。
埼玉県内40市のなかで女性市長不在でもあり、女性候補に期待するということや、支持率急降下で危険水域に突入した菅政権への嫌悪感が圧勝への要因の一つでもある。
着目したいのは公営掲示板のポスターの張替を柴崎氏が敢行したことだ。この新戦略も有権者へ熱が伝導した。ポスターは投票日も大きく記入されたデザイン。こういう有権者の心をひきつける知恵・工夫が候補者陣営に求められるのが令和新時代の選挙戦かもしれない。
伊勢谷珠子