トップページ ≫ 外交評論家 加瀬英明 論集 ≫ 「共産主義」というキリスト教の一派による大虐殺
外交評論家 加瀬英明 論集
20世紀になって、ソ連を中心とする共産主義が、広大な世界帝国を築いた。しかし、ソレン帝国は1989年に〝ベルリンの壁″が崩壊することによって、崩壊してしまった。
共産主義も、キリスト教の一派だった。全体主義は新・新教である。ヒトラーや、スターリンや、毛沢東は唯一神になぞらえて、擬神化された専制者だった。旧約聖書は、主なる神が「怒りの神」「妬みの神」であると、述べている。キリスト教の分派であるから、独裁者をつねに賛美して崇めなければならず、異端を許さない。人は絶対者の召使にしか、すぎない。
二十世紀は、戦争による大量殺戮の世紀だったといわれる。しかし、2回にわたった世界大戦は、42000万人ほどの人命しか奪ってない。
二十世紀は革命がつぎつぎと起こって、二度の世界大戦をはるかに大きく上回る人命を奪った世紀だった。
ロシア革命だけでも、2000万人が生命を奪われた。毛沢東は国共内戦と、大躍進運動と、人民文化大革命によって、4000万人の中国人民を殺した。
ヒトラーのナチス党も、その正式な名称が「国家社会主義ドイツ労働者党」と呼ばれたように、社会主義政党だった。共産主義は社会主義の一派である。
ヒトラーはユダヤ人だけで、500万人から600万人の命を奪った。もし、キリスト教の激しい反ユダヤ主義がなかったとしたら、アウシュビッツや、ダハウをはじめとするガス室もなかったろう。日本では考えられないし、起こりえないことだ。
ポル・ポトは、カンボジア国民の3人に1人に当たる300万人を殺した。
「善」と「悪」を対立させると、このようにおぞましいしい結果をもたらす。
ヨーロッパ大陸であれ、中国大陸であれ、大陸の民は理論的だから、恐ろしい。善悪を基準とする。
フランス革命は5万人のフランス人の命を奪った。自分の尺度に合わなければ、容赦なく断頭台や、強制収容所に送って虐殺した。
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