トップページ ≫ 社会 ≫ 女子タイムトライアルレースで細谷 夢菜選手(浦和工業高)が1位! ~「2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」開催!
社会
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10月24日土曜日、好天に恵まれたさいたま新都心で、「2015ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が開催された。早朝からたくさんの人が、応援しているチームのジャージや、オフィシャルシャツなどに身を包み、さいたま新都心駅を降り立った。10時からはけやき広場2階で「2015さいたまるしぇ in さいたまクリテリウム」や、三菱マテリアルさいたま総合事務所敷地隣りでは、「2015サイクルフェスタ inさいたまクリテリウム」も開催され、新都心はクリテリウム一色となり、本会場も関連イベント会場もたくさんの人で賑わった。
本会場では一般体験走行、オープニングセレモニー、オープニング走行、そして、個人タイムトライアルレースと続いた。1周約3.1㎞のタイムを競うレースで、今年から女子選手・パラリンピック選手のタイムトライアルも行われることになり、地元さいたま市から、細谷夢菜選手(浦和工業高2年・中央区在住)が出場した。細谷選手はJOCジュニアオリンピックカップ女子500mタイムトライアルで優勝するなど、これからが期待でき、しかも地元さいたま市出身ということもあり、注目される中でトライアルレースに挑んだ。150cm、46kgと小柄な身体だが、抜群の瞬発力があり、堂々の走りで、こぐペダルも力強かった。細谷選手は4分23秒61のタイムで堂々の1位となり、参考記録なので優勝ではないが、出場した女子選手6人の頂点に立った。女子選手・パラリンピック選手を称えるセレモニーの後、細谷選手がメディアのインタビューに答えた。「朝練でここ(新都心)を走ったのですが、なかなかスピードが上がらなく、カーブも上手く曲がれなく、どうしようと心配な気持ちになりましたが、今日はスピードが乗り、カーブは難しかったのですが、感覚的に走りがいいなと思いました。今日の結果は良かったと思います。たくさん声援も聞こえ、頑張ろうって気持ちになりました」と、清々しい笑顔で答えた。本紙記者からの地元さいたま市民の皆さんへのメッセージを聞いてみると、「これからたくさんの試合に出場します。全部の試合で全力を出し切り、自分の名前がトップレベルの選手たちと並ぶように頑張ってやっていきます。応援よろしくお願いします」と答えてくれた。さらに本紙記者からご両親への一言を聞いてみると「母にはお弁当を朝早くから作ってもらっています。まだ(高校生活)1年ありますが、よろしくお願いします。父にはもっともっと強くなるので、指導してもらえるように頑張ります」と、はにかみながら答えてくれた。
クリテリウムメインレースは、ジョン・デゲンコルブ(チームジャイアント・アルペシン)が優勝し、ポイント賞は畑中勇介(チーム右京)、山岳賞と新人賞には、ロメン・バルデ(アージェードゥゼールラモンディアル)、敢闘賞には新城幸也(チームユーロップカー)、総合1位チームにはトレックファクトリーレーシング、日本人総合1位チームには愛三工業レーシングチームがそれぞれ獲得をした。 今年の「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」も大きなトラブルなく、無事に終了した、昨年以上に熱いドラマが繰り広げられ、帰路に就く人々も満足そうな笑顔を浮かべていたのが印象的だった。来年も基本的に開催の方向で進むだろうが、さいたま市以外の都市も誘致に向けた動きを見せている。なんとしてもさいたま市で今後も開催してもらいたいと、大会前日の23日金曜日、有志が「みんなのクリテリウム!さいたまクリテリウム勝手に前夜祭」を開催した。これはFacebookグループ「さいたま市」メンバーが中心になり、市民レベルでクリテリウムを盛り上げようと企画された。100人ほどがスーパーアリーナ付近に集まり、気勢を上げ、その様子はユーストリームを通じて世界へ発信した。中村龍太郎選手などの飛び入りもあり、さらに盛り上がった前夜祭だったが、市民の熱い応援があるからこそ、「さいたまクリテリウム」の継続を願う声が高まるのだ。
直木 龍介