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ある新聞のコラムに“今度の選挙は単なる風ではない。水の流れのようなものだ”というのがあった。確かに単なる風だとしたら、人は耐えることができるし、またおしのけることもできるだろう。
しかし、流れには抗せない。流れは仕方ないのだ。民主党が流れをつくったのではない。自民党がつくってしまったというのが適切だ。54年もの間、政権にあぐらをかき、権力をわがもの顔にしてきた結果、徐々に徐々に流れが変わってきた。そしてあたかも鉄砲水のような急流となって自民党を呑みこんでいくということなのだろう。
風で勝った者は、風で負けるのが世の常だ。本当の流れを自らつくった者は、そんなに簡単には崩れない。自民党がつくってしまった流れは、他を流さないで自らを流してしまう、まさに悪流で呑流だ。
もし、民主党がこの流れの中で勝ったとしたら、今度はしっかりとした清流を流し続けることが肝心だ。だが、民主党という川は、四つも相容れない流れを持っているから大変だ。この四つの流れをしっかりと合流させていくのがリーダーの力量だが、もしかしたら、この川は二つに分かれた川になるかもしれない。
そして圧勝のあとの政界再編が始まるのだろう。その時が、本当の政治が行われるのではないだろうか。8月30日はあえて言えば、無血革命の日となるかもしれない。
しかし革命の後が一番難しいのだ。古今東西の歴史が如実に示している。本流が、本当に流れるために幾多の試練が待っている。
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