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俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
新着記事
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- ノンビリ人間(2016年09月04日)
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とにかく面白かった。読むのが遅いわたしでも、一気に読んでしまった。 芥川賞受賞作『コンビニ人間』のことである。凄い勢いで売れているのも頷ける。主人公の恵子は36才の独身女性。恋愛経験もなく、就職したこともなく、18年間同じコンビニでアルバイトを続けている。職場では仕事のできるひとで通っているけれど、マニュアルや他の店員の真似をすることで成り立っている。…
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- かさぶた(2016年09月03日)
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ごめんなさい ひどいこと、考えてます わたしがあなたに付けた傷 その後のかさぶた どうなってますか 剥がさないでください わたしのこと 忘れないで ずっと …
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- 同窓会(2016年09月02日)
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同窓会を抜け出して ふたりだけで飲みにいった 10年ぶりだね 久しぶり 随分大人っぽくなったあなたを あの頃のようにちゃん付けでは呼べない 思い出すね一緒に行った映画にプール、新宿御苑 いまもビールが好きなのね 気づかれぬよう横顔見つめた あなたの顔が大好きだった もう一度、あなたのことを好きになれたら でも、おしゃべり…
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- 少年の死(2016年09月01日)
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今朝、10分の間に2匹の毛虫にであった。5㎝くらいの黒い毛虫と緑の毛虫。一緒ではなかったが頭をもたげのそのそと。そして蝉の亡きがら。自分の寿命がつきるまで一生懸命鳴きつづけ飛びつづけそして命はてる。こんな小さな生き物でさえ自分の寿命が短くとも自分の姿を残すため生きているのです。 先日、16才の少年が殺されました。以前と同じような事件が再びおきてしまいました…
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- ジャズを聴きながら・・・(2016年08月29日)
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ジャズを聴きながらグラスを傾ける あの人と聴いたこの曲 懐かしさに笑みがこぼれた あの頃とこの曲が違って聴こえる グラスの中味が違うから 隣にあなたがいないから そう問いかけながら なぜか涙が滲む あの日あの時があったから・・・そう呟きながら 熟したワインの色と香りに満足を覚え ジャズに酔いしれた …
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- 征服された(2016年08月28日)
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好きなひとに、下の名前で呼ばれた 正直、嫌だった 自分でも意外だったけど 好きなひととの子供ができた これで逃げられないと思った 踏み込まれるのもイヤ 孕むのもイヤ わたしはいったいどこに逃げたかったのだろうか 果てしないどこか …
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- 恥ずかしげもなく生きてゆく(2016年08月27日)
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ずっと恥ずかしかった。 ひととおしゃべりするのも、人前でしゃべるのも、文章書くのも、絵を描くのも。 先日、ひとつ年齢が増えた。急にぶわっと過去が膨らんだような気がした。随分遠くに来たものだ。この年齢になる自分は、想像していなかった。何故か、ウオーッと心の底から叫びたい気分だ。 いろいろ恥ずかしかったけど、人間なんてそもそもが恥ずかしい生き物では…
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- 痕跡(2016年08月26日)
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焼けただれたあの想いは 一体、どこに残るのか もう二度と経験したいとは思わないけど 跡形もなくなっているとしたら淋しい いつかわたしは骨になる 骨以外の固い塊があったとしたら それがあの頃の痕跡 …
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- 祈り(2016年08月22日)
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朝起きると太陽に手を合わせ 今日も一日お守り下さい と祈る人がいる 〈身近に 遠くに 朝が迎えられなかった人達がいるからである〉 一日が終わると 今日も有り難うございました と雄也家に祈る人がいる 〈昔も 今も 夕べが迎えられなかった人達がいるからである〉 今日一日ご苦労様でした 明日のことは明日がわずらう 今宵は人の世の安ら…
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- わたしの平和3原則(2016年08月21日)
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終戦記念日を15日に迎え、平和について考えてみた。 わたしにとっての平和とは何だろう? 1お腹いっぱい食べられること2眠りたいだけ眠れること3笑いさざめくこと 『ゲゲゲの鬼太郎』の作者 水木しげる氏は、自らの戦争体験から、戦争に関する漫画も執筆している。その水木氏が、戦争について、あんなに腹が減って眠ることもできない体験は二度と嫌だというような…
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