トップページ ≫ 社会 ≫ 迷走 自民党埼玉県連 参議院をめぐって
社会
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来夏は参議院選挙が行われる。埼玉選挙区は1増の4議席。
先日自民党埼玉県連は現職関口昌一参議院議員会長に続けて公募によって候補者を擁立すると報道された。
自民党はかつて現職と新人の県議会議長経験者を擁立し共倒れになった。またある時は候補者乱立から公明党の現職が落選したこともあった。
ある県議が出馬準備か?元他党の国会議員が自民党支部を作ったのは参議院出馬準備か、などと憶測されたが、結果、関口昌一議員会長一本で戦うことが明らかになった。新人擁立を打ち出した県議団と慎重論で議席死守の国会議員団の綱引きは国会議員団にあがった。そもそも10月の衆議院選挙、二年後の県議選も、公明党からの支援なくしての勝利はないわけで、この収束は当然といえば当然だ。
来夏の参議院は現職である自民党は関口昌一氏、公明党は西田まこと氏、選挙の神様でもある元知事の上田きよし氏のほか、共産、立憲民主、維新の会が準備をすすめている。自民党埼玉県連の小谷野五雄幹事長は「政権政党として2議席奪取は当然のこと」とコメントしていたが、あまりにも無責任すぎる。かつての共倒れや先般の知事選での惨敗が記憶にあるならば、関口氏の選挙ですら、厳しいものととらえるべきであろう。岸田政権の支持率が上がったとはいえ、選挙はあと半年後。政治とは一寸先が闇であり、一晩にして流れも風も変わるのだ。
県議会も期数を重ねると首長へ、国政へと転身する向きがあり、自民党内での権力闘争が水面下で激しいとも聞く。自民党埼玉県連幹事長という役職はとてつもない権力をもつ。だからこそその言動は重い。権勢をふるった故野本陽一氏、故鈴木聖二氏という幹事長職にあった人々は草葉の陰でこの迷走ぶりをどういう風に受け止めているだろうか。
氷川まこと
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