文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
足もとに舞い散る樹の葉も多くなり
木々の葉も緑から赤黄色と変わりつつある
陽のあたる葉は色づき
陽のあたらない葉はまだ少し緑
いずれは美しく彩るであろうと楽しみつつ
初冬の空をみあげる
木枯らし一番もすぎて
なまり色した空は重く感じ
受ける風邪もひんやりと冷風
そんな秋色の深まりつつある木々の間を
初老の女性が軽快に歩いてくる
短くカットした銀髪
背筋をピンと伸ばししっかり前を向き
その姿は麗姿そのもの
そんな姿に振りかえりつつしばし見とれる
寒さを忘れるひと時だった