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連載エッセイ

お得意の恫喝攻撃は焦燥感の裏返し[ 2009 年 12 月 10 日 木曜日 ]

  普天間基地をめぐりアメリカが焦っている。もともとあまりたちのよろしいお国ではないが、なりふりかまわぬ恫喝攻撃に出始めた。少なくともマスメディアの報道を読む限りはそう感じられる。

 

 アーミテージ元国務副長官とグリーン元国家安全保障会議アジア上級部長が来日して、すでに終わっている自民党の谷垣禎一総裁と会談し、不快感を示した。属国の、権力を失った子分にあれこれ愚痴を述べるために来日したわけでもないだろうから、鳩山首相への恫喝が真の目的だろう。

“アーミテージ氏らが普天間問題で不快感 自民・谷垣氏との会談で”(産経新聞)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091207/plc0912072345018-n1.htm

 

 また、産経新聞は普天間移設をめぐりルース大使が岡田外相らに激怒と報じた。それによると、「「いつも温厚」(防衛省筋)で知られるルース氏は、岡田克也外相と北沢俊美防衛相を前に顔を真っ赤にして大声を張り上げ、年内決着を先送りにする方針を伝えた日本側に怒りをあらわにした、という」とある。

“ルース米大使が日本側に激怒 岡田外相らの面前で大声張り上げる 普天間移設の年内決着断念で”(産経新聞)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091205/plc0912050139004-n1.htm

 

 アメリカは、まさか属国だと信じていた日本が、東アジア共同体などと標榜したり、普天間移設についても再考するなどということは考えも及ばなかった。過去の政権は、すべからく言いなりになってくれていた。

 ところが、鳩山政権の基本方針はアメリカネオコン路線からの離脱。これをなんとかしてつなぎ止めたいとの焦燥感から、あれこれと恫喝を行っているというの図式だろう。

 情けないのは、日本のマスメディアである。「アメリカ様が怒っているぞ!」と、これでもかと危機を煽る。「ルース大使が激怒」という一件に関しても、岡田外相は「事実と異なる」と異議を唱え、誤報だとしている。

“米大使激怒「顔を真っ赤に大声」 岡田外相「産経報道は創作」”(J-CASTニュース)

http://www.j-cast.com/2009/12/08055725.html

 

 確かに、この一件について政府内は揺れている。岡田外相や北沢防衛省は、米軍から自立しようという一派と、いつまでも米軍がご主人様でいいじゃないかという勢力の狭間で右往左往している。一方で鳩山首相は国外移転を意図している。脅しに揺れる二人の部下を尻目にノラリクラリとアメリカを交わす鳩山首相には一目を置いているが、このままの姿勢を貫いてほしい。米国自体も恫喝したりごねてみたりで、日本にグアム移転費用を負担させようというのが本心だろう。

 マスメディアの危機煽りには乗らず、真の独立国とは何か、安全保障問題などを含め、じっくりと考えるべき問題だ。普天間移設に関しては、以下ブログが確信を突いていると思う。

“普天間移設を急ぐ人たち”

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20091205

 

 いずれ米軍は、海外駐留どころではない事態に陥る。デフォルト、米ドル崩壊はそう遠くない将来のことと見る向きは根強い。普天間問題に関する鳩山首相の姿勢は正しいと思う。

     

                                         (磯 尚義)

   


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