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電子譚

政治の妖怪
~マニフェストって変だ~[ 2009 年 10 月 30 日 金曜日 ]

  マニフェストという妖怪が政界といわず一般社会にまで出没しだしている。マニフェストは政権の契約だとかいってわけが分からない。通常、契約違反は、訴訟の対象となるが、マニフェストはならない。

しかし、なにかというと、マニフェストに書いてあると言ってあたかも絶対的なバイブルが如きふるまうのは何故なのだろう。八ツ場ダムにしても、高等学校無償化にしてもみんなマニフェストだ。マニフェストなんて、はっきり言って選挙目的に作られたに過ぎないのだ。どうしても当選したいから甘さ6割以上の甘味料にほかならない。甘味料を必要以上入れた料理なんて喰えたものではない。しかも、調味料の一つ、一つまで細かく書いてしまって。現実はそんなに甘くないことは誰だってわかっている。机上の空論に近いものを金科玉条の如く政党が振り回すから辻つまが合わなくなるのは当然だ。戦場は知らない、それこそ青臭い士官学校出の将校が細かい作戦を練っているようなものだ。地図で見るジャングルと現実のジャングルは大違いで、第二次世界大戦敗北の原因の一つとなった。細かいことは現実の中で調整をし続けていくのが、まっとうな政治だ。

マニフェストは何だかわからないものだから妖怪だ。世の中変なもので、不安があると、不安の代名詞が妖怪となる。だから妖怪の存在はある意味、安心を与えることも事実だ。“ありゃ、妖怪だよ”でことすむからだ。公約という名称の方が良い。しかも大筋の。そして政治はそれを按配良く守りぬくことだ。


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