トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 我が青春の回想 作・大畑ヨシオ
文芸広場
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クレオパトラの鼻が一センチ低かったら
歴史は変わっていたかもといわれます
でもシーザーが心優しい男であれば
やはり歴史は変わらなかったと思う
容姿がイマイチで
性格的にも女性にもてるタイプでなかった私の青春は
恥ずかしくてなさけないことばかりだ
それでもナマイキニ!(慙愧)
あまり美しくない女性には関心を持たなかった
後からわかったことですが
その女性達は私が片思いの女性以上に
感性豊かな心の美女だった
この世では舞台の陰に生きている
男と女がいる
ところでこの世界で学ぶことは
日の当たる場所で生きた者より
日陰で生きた者の方がはるかに多くを学ぶ
私が舞台の裏側で勉強したことがある
舞台監督が私に言った
次に生まれ替わるとき
私の配役は見栄えのいい男になる
私は見かけのいい女には目もくれず
心の美し女性に愛を捧げる
見栄えの良い女達は当然と思うことでも
己を低く思う女性は
小さなことでも何倍も喜んでくれるだろう
(このほうがオトクです)
だからこの世であまり美しくないと 俯くく女性よ
約束する
あなた方は必ず人も羨む美女に生れ変わる
そのときの使命を忘れないで下さい
貴方が美しく生れ変わったら
俺みたいなブ男を喜ばせることだからネ